昭和電工(株)見学記

2005年5月11日 14時05分 | カテゴリー: 活動報告

私たちが分別したプラスチック容器がアンモニアに!

4月から「G30」によるごみの分別収集が全市での展開となりました。
市民が各家庭で分別した容器包装プラスチックは資源選別センターでさらに選別され、200キロごとに圧縮梱包されたものが、市内3箇所に保管されています。今年度は約7万円/tの処理費で落札した昭和電工㈱が回収し、この使用済みプラスチックを原料にアンモニアを製造しています。(ケミカルリサイクル)。この工場では195t/日の容器包装プラスチックが、175t/日のアンモニアにリサイクルされています。
生成過程で出た「金属類」や「溶融された灰」、「塩化水素」や「硫化物」は『資源』として有効にリサイクルされ、煙も含めて一切廃棄物は排出されない仕組みになっている素晴らしい施設でした。
しかし、残念なことにこのケミカルリサイクルは、使用済みプラスチックのリサイクルのうちたった3%でしかなく、さらにこのプラントの建設費74億円のうち国庫から37億円が投入されています。またリサイクル事業者は毎年入札で決定されるので、いくら私たち市民が昭和電工㈱でのリサイクルを望んでも必ず実現できるかどうかがわからないのが現状です。また、このようなリサイクルに至るまでの自治体の費用負担(税金)は大きいものです。一方昭和電工㈱自体、自社で必要とするアンモニアのうちプラスチックから精製するものは半分とし、残りは従来どおりナフサを使っています。現在は原油価格が高騰しているのでプラスチックからのリサイクルコストは見合っているようですが、今後原油の値下げや、請け負うリサイクル価格の変動によっては、リサイクルを減らす可能性も見えました。ちなみにアンモニアからはアクリルやナイロンの繊維原料、窒素系肥料や接着剤原料、薬(キンカン)、ドライアイスなどの製品がつくられます。。
どんなに素晴らしいリサイクルの方法でも、完璧なものはありません。自然に返らないものについては、製造者はもちろん、利用している私たち自身がもっと考えなくてはならない問題です。