4/9「第3回こんな教科書はいらない!—市民集会」が開催。

「つくる会の自由社版中学歴史教科書」に対抗、指導書作成しました。

【「つくる会」教科書採択 反対集会開催されました。】
4/9(金)午後6時30分、かながわ県民センター(2Fホール)にて「第3回こんな教科書いらない!—市民集会」が横浜教科書採択連絡会の主催で開催されました。
当日は参加者が約250名、当日回収の横浜市教育委員長・神奈川県教育委員長宛ての署名用紙(1次集約)は4500筆集まりました。メイン企画として「横浜教育研究会」メンバー3人による「自由社版中学歴史教科書」の内容を点検、その問題点をわかりやすく指摘してくれました。①はじめに「横浜教科書研究会」の結成について触れられ、その後自由社版の歴史教科書の特徴について資料を参照しながら説明して頂きました。
②二人目の方からは縄文、弥生時代の問題を中心に、③三人目の方からは聖徳太子の扱いについて。3人の方のお話はとてもわかりやすく、「つくる会の教科書」問題の本質を言い当てたものでした。「横浜教育研究会」では今回分も含め年度末までには、「全体の通史」としてまとめる予定です。
今回出来上がった冊子は市民の皆さんにも販売予定(当日会場で販売された冊子は完売しました。)とのことです。
横浜市教育委員会が不当採択した「新しい歴史教科書をつくる会」自由社版の教科書が横浜市内の8区に採用され、実際4月から使用されています。今後、対象となる学校の教師には「参考書—(指導書)」として配布予定としています。

【緑区での反対活動を報告しました】
私たち緑ネットが中心となり結成した「教科書問題を考える緑区市民の会」では、昨年の8/4自由社版教科書採択を受けて、反対運動を展開してきました。
その採択後の活動を報告しました。横浜市教育委員会の「審議議事録」、現場の教師たちの意見を集約した「教科書取扱審議会の調査報告書」の内容を検討。また、長年に渡り教書問題に取り組んでいる方を講師に招いての学習会(ミニフォーラム)を開催。これを受けて、駅頭や署名活動で市民の皆さんに今回の採択の問題点(審議内容・過程)、つくる会の自由社の教科書内容・意図する問題を指摘してきました。緑区内においては2回に亙り各1万枚のチラシをまきを行いました。現在、私たちが集めた署名数は600筆余りになります。ご協力下さった皆さん、ありがとうございます。署名活動は継続中ですので、ご協力出来る方、ご連絡お待ちしております。

【「パネルアンケート」は好評です。】
私たちが今回の集会で報告した中で、一番言いたかったことは、反対運動の組み立てについてでした。通常の駅頭、街宣活動ではスピーカーで通行人の皆さんにアピールし、署名に協力してもらったりしますが、どちらかと言うと一方通行的な側面が多いこと。(関心のある方はすぐに駆けより協力してくれますが忙しさのあまりか、ゆっくりと話を聞いてもらえないのが実情です。)
今回、私たちは「教科書問題」に対するアンケートを4項目に絞り、パネルにてシールを貼ってもらうアンケートを行いました。行き交う人達は、「何をやっているのか?」と関心を示してくれ、アンケートの主旨を説明すると、気軽に参加してくれました。大人も子どもも。特に今回の「自由社版中学歴史教科書」を使用する中学生の皆さんもおおぜい参加してくれ、直接、生の声を聞くことが出来ました。自分自身が使う教科書の問題を知ることで、「親と話してみます。」とチラシを持って行ってくれました。今回の問題について知らなかった父兄の皆さんにも、子どもから話題として持ちあげられる点は大きな運動の契機となります。

今後とも「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書採択には断固反対の活動を展開していきます。より多くの皆さんと協力し、全国的な反対の波をさらに高めましょう。

神奈川ネットワーク運動・緑ネット 
代表 熊谷暁

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