介護保険学習会、開催しました。

横浜市の介護保険制度改定に向けて学習会をしました

緑ネットでは、11月30日(日)に、NPO法人ワーカーズ・コレクティブくまさんのデイサービス管理者の織裳さんをお迎えして、「介護予防・日常生活支援総合事業のこれから」について、6名の会員参加で学習会を開きました。
27年度の介護保険制度改定では、要支援者の訪問介護と通所介護(小規模デイサービス)は予防給付から切り離され市町村の裁量となる地域支援事業に移行されます。
今まで、専門的な事業者による介護事業を、それに加え、地域支援事業としてNPO、民間団体、ボランティアなど地域の多様な主体を活用して支援していくことに変わります。地域のボランティアが見守るなかで、元気な高齢者が担い手となる場合も考えられ、さらには地域で働く場を作っていくことにもなります。
中学校区に設置されている地域包括(地域ケアプラザ)に生活支援コーディネーターを置き、介護を必要とする人と、地域のボランティアのコーディネートをしていくとのこと。
今後、コーディネーターの人材確保や育成も重要となります。
介護を必要とする人で、重い人は専門的なケアができる事業所に、軽い人はボランティア、という考え方になるが、そうなると、ボランティアの活動は、「やってあげたい気持ち」が強くなると、利用者の自立支援でなくなってしまう恐れもあり、見守りや気づきの判断は専門的なケアが必要な場合があります。今後は担い手であるボランティアの質もスキルアップして自立のための支援が重要になります。

今後、ますます地域性が出てくるように思われ、判断がつけにくいときはどこにつなげるのか、など問題も出てくると予想されます。
横浜市では、今年度中に「よこはま地域包括ケア計画」を策定し、27年度はみなし指定、28年度はモデル地区で検討、30年度に介護予防が地域支援事業に移行できたらと考えているとのことです。

 
 神奈川ネットワーク運動
 緑ネット 運営委員                        
 小林志子