『認知症』は社会全体の問題である!!

2018年11月8日 20時58分 | カテゴリー: 活動報告

皆さんが現在聞く『社会福祉問題』となっている『認知症』ですが、どの位の方が理解していますか?
10月7日(日曜日)神奈川ネットワーク運動 緑ネット主催で『認知症』についてのミニ・フォーラム(学習会)を開催しました。その中で基本的な知識と『認知症』に困っている方やそれを支え介護する方の現状。そして課題となる事を参加したメンバーと話し合いを行ないました。『認知症が如何に、まだまだ理解されていないか?社会・行政とのしっかりした理解を持つかについて非常に為になる『ミニ・フォーラム』でした。

(1)『認知症』とは何?
・認知症とはまず『病名』ではなく、特有の症状を示す状態を総称する言葉です。認知症とはいろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔の働き不都合が生じ、様々な障害が起こり、生活する上で支障が、およそ6カ月以上継続している状態を指します。
(2)『認知症』の種類
・認知症を引き起こす病気は様々ありますが、代表的な病気(疾患原因)大きく4つに当てはまります。
①アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症」  
②レビー小体型認知症
③前頭側頭型認知症
④脳血管性認知症
その他・・・クロイツフェルト・ヤコブ病、AIDS
などの感染症やアルコール中毒も認知症の原因とな
る病気です。【約20%を占める】

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1)アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症」は・・・大脳皮質連合野の海馬域を中心にβアミロイドと言うたんぱく質のゴミ、続いてタウンタンパクが神経細胞に癒着し、神経細胞のネットワークが壊れると発症します。比較的早い段階から記憶障害、見当識障害の他、不安・うつ・妄想が出やすくなります)【約50%を占める】
2)レビー小体型認知症は・・・・パーキンソン症状や幻視を伴い、症状の変動が大きいのが特徴です。【約15%を占める】
3)前頭側頭型認知症(ピック病)…司令塔役の前頭前野を中心に障害されるため、我慢したり思いやりなどの社会性を失い『我が道を行く』行動を取る特徴があります。(「万引き高齢者」の例にもあたる事があります。)
4)脳血管性認知症
脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などの為に神経の細胞に栄養や酵素が行き渡らず、その部位の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れて、意欲が低下したり複雑な作業が出来なくなったりします【約15%を占める】
(3)認知症の方への対応
・認知症の症状には『中核症状』と『BPSD(行動・心理症状 周辺症状)』があります。
①『中核症状』(脳の細胞が壊れる事によって直接起こる症状⇒治りにくい)
①記憶障害(物忘れ)、②見当識障害(季節、日時、場所等がわからなくなる)③失後・失認・失行(言葉が話せない、会話が出来ない。状況を把握出来ない。今まで出来ていた行動作為が出来なくなる)④理解・判断の障害(物事の理解、判断が出来なくなる)⑤実行機能障害(計画を建てられ無い、実行出来ない)
②『BPSD』(正確、環境、心理状態、人間関係等の要因により精神症状や行動に支障が起こる)⇒対応次第で症状が治まる可能性がある
①幻想/妄想・徘徊、②暴言/暴力、③うつ状態、④興奮、攻撃、拒否、⑤不安、焦燥、⑥排泄行動障害、⑦食事行動障害
*これらの症状においては、相手の立場にたち、本人の思っている事が実態、事実確認する事が大事です。
*2025年に予想される高齢者の約5人に1人は『認知症』になり『認知症高齢者が全国で700万人以上になる』とされています。家族やご近所に患われている方が日常化しつつあります。
*そこで大事な事は、人が認知症を患わっても『幸福』に生きる事が出来る事が出来る。そして『幸福』生きる権利があると言うことです。認知症を患い、生活に少しづつ支障が出た、自分の事を自分でする事が難しくなったら、周りが当人の置かれている状況を『客観的に相手の立場になり理解』対応する事です。家族、地域でしっかり見守り対応する事が大事です
(4)『認知症』と介護保険の問題点

①何より『認知症』特別・特定の症状では無く、誰でもがなりえるものです。その中、「認知症」に対し『差別的偏見』を持たない事です
②『認知症』になると病院で薬が処方されます。大量の薬に頼るだけでなく身近な『本人』寄り添った『心のケア―』がより以上に大事と言う事です。
③認知症対策としては『認知症デイサービス』と『一般デイサービス』の2種にわかれますが、なかなか『認知症対象とするデイサービス』となると、預け入れる『ご家族』の方は自分の身内が『認知症』とすると、周り、近所の人たちの建前上、それを知られたくないとの思いでしょうか?専門の『認知症デイサービス』に預けたがらな現実も聞きました。「社会」「地域」の目により、適正なケア―が専門的に充実している場所・施設から遠ざかれている現実があるようです。
③『介護保険制度』の絡みでは2つのデイサービスでも単純な所で通常の『利用負担金額』が高いと言う弊害もあります。
④介護保険制度では『ポイント単位』が違う事も大きな問題を孕んでいます。ケアーマネージャさんも悲しいかな2種の違いが良く理解されていない方もおられると現場で働くメンバーから聞き取らせて頂きました。
⑤『行政』もしっかり「デイサービスの実態」調査、聞き取りを含め、利用されている当人、ご家族からの調査を含め、適切な対応を考え欲しいです。

神奈川ネットワーク運動
緑ネット代表 熊谷暁