「クローン食品」に反対署名活動展開中!

食の安全が不確定、あいまいなクローン家畜食品はいらない!

10月11日(日)午後より鴨居駅北口において「クローン家畜食品に反対する署名」活動を行いました。当日は日曜日ということで、近隣にある「ららぽーと横浜」に向かう大ぜいの人たちが行き来する中、マイクアピールに耳を傾けてくれる市民がいました。クローン食品の問題に以前から関心を持っている方は、すぐに近くに寄ってきてくれ署名してくれました。
しかし、残念なことに大方の人は「クローン食品」の存在も知らない人の方が多かったことも事実です。どちらかと言えば、他人事、自分には「関係の無い事」のように見受けられました。

国の食品安全食品委員会が「クローン食品安全宣言」を、2009年3月12日体細胞クローン家畜を食品として安全だと評価を出しました。しかし、市民からパブリックコメントを募集し、712件の意見書が寄せられ、そのほとんどが「安全性に不安がある」「気持ち悪くて食べたくない」などの否定的な意見が多かったです。「安全」と食品安全委員会が言いつつも、市民にとっては不安を拭い去ることは出来ないのが実態です。
「クローン食品」に関するある新聞社のアンケート調査結果でも、クローン牛、豚の販売に反対63%、賛成37%、クローン食品が安全と証明されれば食べるか?の問いには反対57%またクローン動物生産に倫理や宗教上の問題があるか?に対しては53%の人が問題ありと考えています。

クローン家畜は死産、生後直死、そして病死率が高いとされています。生命の誕生が自然の営み中で行われるのが普通なのに、「人間の遺伝子操作」による人為的に作られたクローン動物は、倫理、動物環境面、食文化においても重要な問題を孕んでいます。「人間のエゴ、傲慢性」として捉えることが出来るのです。
「なぜ、クローン家畜、クローン食品が必要なのか?」私たちは自分自身の問題として考える必要があります。一部誰かの「利益」の為に必要としてはいけないものです。
国が行うことに対し、少しでも疑問があれば、市民がしっかりとチェック監視する必要があります。また行政はしっかり市民に情報を徹底し納得させる「説明責任」があります。形式的な、ごまかしの既成事実をつくることはやめてほしいものです。皆さん、「クローン家畜食品に反対する署名」にあなたの意志表示をお願いします。

神奈川ネットワーク運動
緑ネット代表  熊谷暁